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zoom RSS 『若者はなぜ3年で辞めるのか』 城繁幸

<<   作成日時 : 2007/03/15 23:13   >>

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ここ数日、身辺がごたごたしておりましてなかなか本を読む時間が取れません。けれども、毎日わずか数ページでも何かを読まないと、妙にそわそわするというか、心が落ち着きません。こういうときはどっぷり世界に浸ってしまう小説よりも、さらっと読める新書が気分に適っているようです。というわけで、本書を読んでみました。さらっと、などと書きましたが、読み終えてどんより重い気分になってしまいました…。

2000年の大卒新人の離職率は35パーセント超だとか。「実に三人に一人は辞めている計算になり、しかもその数字はまだまだ伸び続けている」。(ちなみに、本書に掲載されている厚生労働省のグラフを見ると、92年の離職率は25パーセント弱で、年々緩やかな上昇傾向にあるようです)

その原因は若者の側にではなく、企業の側にあると著者は主張する。成果主義とは名ばかりで、実際には年功序列型の給与システムは、多額の賃金を得ている団塊世代を優遇し、若者は割を食っているのだそうです。「就社」ではなく「就職」という意識の高い若者たちは、その現実を馬鹿馬鹿しく感じて会社を辞めていく。現在、転職市場は非常に巨大なマーケットなので、能力のある人間なら喜んで迎えてくれる企業は探せばいくらでもあるのでしょう。

まあ、そういってみたところで成果主義を採用しているのは一部の大企業のみで、中小企業では未だ当たり前に年功序列だと思うのですが…。そういえば役所なんかも年功序列ですね、ばりばりの。そういう意味で実感をもってとまではいきませんでしたが、容赦ない指摘の連続にはさすがに辛くなりました。これからの時代、会社におんぶにだっこでは生きていけません。男も女も、老いも若きも、知識、経験、スキルを身につけてグローバル経済の荒波を乗り越えていきましょう。…って、そんな簡単に言うほど易しいことではないよなあ、これは。

とはいえ、どういう生き方をするかは人それぞれ。どういう働き方をするかもまた人それぞれ。
昨日とうとう終ってしまった、日本テレビのドラマ「ハケンの品格」の言葉を借りれば、「働くことは生きること」。甘いだけの理想論ではなく、さりとて殺伐とした競争だけではなく、楽しくプライドをもって仕事をしたいものです。ばりばり働くだけが人生ではないだろうけれど、自分の仕事内容を胸を張って他人にいえない人生も悲しいものではないでしょうか。個人的にはそのへんのバランスをとって生きていきたいものです。世の中がそれを許してくれるなら…。

本書の最後に出てくる、50代のエンジニアの方のエピソードがよかった。
「彼はそのとき、「働く理由」を取り戻したのだ。」
この一節に鳥肌が立った。その後、このひとがよい人生を送れていたらいいなあ。

余談ですが、若者のみなさん、選挙には必ずいきましょう、政治家の方たちに、完全になめられていますから。
とも思いました。
(光文社新書)

4334033709若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
城 繁幸
光文社 2006-09-15

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