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zoom RSS 亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』完結記念化粧箱

<<   作成日時 : 2007/07/31 16:18   >>

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応募して二週間と経っていないのに、もう届いたので少し驚いた。この夏は新訳『カラマーゾフ』がちょっとしたブームを巻き起こすか。

個人的にもっとも感銘を受けたのは、訳文よりもむしろ5巻の解題中にある、大審問官の章について書かれた箇所。亀山さんは大審問官の章の思想的重要性にふれながらも、「現代のわたしたち(日本人?)にとって、この議論がどれほどリアリティがあるかは疑問である」と書いている。これまで『カラマーゾフ』の読者たちは「大審問官、大審問官」言い過ぎてこなかったか。凡庸な読者であるわたしは、大審問官の章を切実に読んだことは一度もなかったので、亀山さんのこの文章は嬉しかった。

ドストエフスキーも『カラマーゾフの兄弟』も、いうまでもなく読者が手軽に扱えるような代物ではないけれど、一部の権威や他人の言うことに惑わされては見えるものも見えなくなる。この小説のなかに仕掛けられた無数の謎を、問いを、救済を、読者一人ひとりが自分なりに見つけ出して、それを抱えて生きていけばいいのではないかな。

ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』を、だれのために書いたのだろう。いまはぼんやりと、そんなことを考えている。


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