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zoom RSS テーマ「日本の小説」のブログ記事

みんなの「日本の小説」ブログ

タイトル 日 時
『山椒大夫・高瀬舟』 森鴎外
『山椒大夫・高瀬舟』 森鴎外 現代文学としての鴎外。 ...続きを見る

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2012/03/20 00:00
『津軽』 太宰治
『津軽』 太宰治 故郷。 ...続きを見る

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2012/03/16 00:00
『東京日記 他六篇』 内田百
『東京日記 他六篇』 内田百 不気味なもの。 ...続きを見る

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2012/03/05 00:00
『死者の書・口ぶえ』 折口信夫
『死者の書・口ぶえ』 折口信夫 鎮魂。 ...続きを見る

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2012/02/11 00:00
『高野聖・眉かくしの霊』 泉鏡花
『高野聖・眉かくしの霊』 泉鏡花 あやかしのほうへ。 ...続きを見る

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2011/09/23 00:00
『草の花』 福永武彦
『草の花』 福永武彦 愛と死。 ...続きを見る

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2011/09/14 00:00
『中島敦』
『中島敦』 月に吠える。 ...続きを見る

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2011/08/06 00:00
『きことわ』 朝吹真理子
『きことわ』 朝吹真理子 時間と記憶をめぐる物語。 ...続きを見る

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2011/02/16 00:00
『山躁賦』 古井由吉
『山躁賦』 古井由吉 古歌によってつながれる連作短篇集。 ...続きを見る

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2010/12/17 00:00
『テニスボーイの憂鬱』 村上龍
『テニスボーイの憂鬱』 村上龍 憂鬱なる放蕩のために。 ...続きを見る

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2010/10/22 00:00
『受難』 姫野カオルコ
『受難』 姫野カオルコ 愛と性について、ユーモラスに。 ...続きを見る

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2010/10/04 00:00
『死の棘』 島尾敏雄
『死の棘』 島尾敏雄 夫婦の絆を問う。 ...続きを見る

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2010/09/28 00:00
『随筆 女ひと』 室生犀星
『随筆 女ひと』 室生犀星 女たちの美しさを綴る。 ...続きを見る

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2010/09/23 00:00
『ナチュラル・ウーマン』 松浦理英子
『ナチュラル・ウーマン』 松浦理英子 同性愛者の語り手と、彼女が関係する女の物語が連作形式で収録されている。 ...続きを見る

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2010/08/12 00:00
『原色の街・驟雨』 吉行淳之介
『原色の街・驟雨』 吉行淳之介 5篇の短篇を収録する。 ...続きを見る

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2010/08/11 00:00
『友情』 武者小路実篤
『友情』 武者小路実篤 友情と恋愛の相克。 ...続きを見る

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2010/08/05 00:00
『それから』 夏目漱石
『それから』 夏目漱石 個人と社会の対立を扱う。 ...続きを見る

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2010/07/30 00:00
『黒髪 別れたる妻に送る手紙』 近松秋江
『黒髪 別れたる妻に送る手紙』 近松秋江 情痴小説を三篇収録する。 ...続きを見る

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2010/07/24 00:00
『愛の試み』 福永武彦
『愛の試み』 福永武彦 「愛と孤独の作家」による恋愛論。 ...続きを見る

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2010/07/23 00:00
『虐殺器官』 伊藤計劃
『虐殺器官』 伊藤計劃 9・11後の世界を幻視する。 ...続きを見る

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2010/05/07 00:00
『巨船ベラス・レトラス』 筒井康隆
『巨船ベラス・レトラス』 筒井康隆 エンターテイメント性に溢れたメタフィクション。 ...続きを見る

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2010/04/29 00:00
『バルタザールの遍歴』 佐藤亜紀
『バルタザールの遍歴』 佐藤亜紀 ひとつの身体に宿った双子の物語。 ...続きを見る

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2010/04/16 00:00
『首鳴り姫』 岡崎祥久
『首鳴り姫』 岡崎祥久 夜の恋人たちの物語。 ...続きを見る

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2010/03/12 00:00
『眠れる美女』 川端康成
『眠れる美女』 川端康成 官能と死のあわいで。 ...続きを見る

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2010/01/31 00:00
『小さな町』 小山清
『小さな町』 小山清 市井の人たちをあたたかな視線で描く愛すべき短編を10編収録する。 ...続きを見る

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2010/01/18 00:00
『或る「小倉日記」伝』 松本清張
『或る「小倉日記」伝』 松本清張 嫉妬や劣等感といった暗い情動を抱えた人間たちの物語を6編収録。 ...続きを見る

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2010/01/09 00:00
『膚の下』 神林長平
『膚の下』 神林長平 『あなたの魂に安らぎあれ』『帝王の殻』に続く三部作の完結編。 ...続きを見る

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2009/12/22 00:00
『河岸忘日抄』 堀江敏幸
『河岸忘日抄』 堀江敏幸 この小説世界に憧れを抱かずにはいられない。 ...続きを見る

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2009/12/17 00:00
『廃市・飛ぶ男』 福永武彦
『廃市・飛ぶ男』 福永武彦 恋愛、孤独、死または虚無、芸術と人生といった福永得意の主題を扱う短編を6編収録。 ...続きを見る

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2009/11/21 00:00
『風のかたみ』 福永武彦
『風のかたみ』 福永武彦 今昔物語に想を得て書かれた長編。 ...続きを見る

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2009/11/15 00:00
『帝王の殻』 神林長平
『帝王の殻』 神林長平 『あなたの魂に安らぎあれ』の続編。ただし時代はさかのぼる。 ...続きを見る

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2009/11/13 00:00
『月夜見』 増田みず子
『月夜見』 増田みず子 血のつながらない母と娘のかかわりの物語。 ...続きを見る

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2009/11/06 23:45
『告白』 町田康
『告白』 町田康 明治時代に大阪で起きた「河内十人斬り」事件をモチーフにした長編。 ...続きを見る

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2009/11/02 00:00
『あなたの魂に安らぎあれ』 神林長平
『あなたの魂に安らぎあれ』 神林長平 人間とアンドロイドと救いの神の物語。 ...続きを見る

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2009/10/18 00:00
『世の中へ 乳の匂い』 加能作次郎
『世の中へ 乳の匂い』 加能作次郎 しみじみとした味わいを残す、大正期の私小説作品を八編収録。 ...続きを見る

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2009/09/01 00:00
『1Q84』 村上春樹
『1Q84』 村上春樹 虚構のなかの虚構の向こうに。 ...続きを見る

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2009/08/01 00:00
『第七官界彷徨』 尾崎翠
『第七官界彷徨』 尾崎翠 80年前に書かれたとは思えない、いま読んでも新鮮な驚きを与えてくれる一編。 ...続きを見る

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2009/07/06 00:00
『もののはずみ』 堀江敏幸
『もののはずみ』 堀江敏幸 著者が、主としてパリで出合った古道具たちにまつわる掌編を50編収録。 ...続きを見る

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2009/06/27 00:00
『孤島の鬼』 江戸川乱歩
『孤島の鬼』 江戸川乱歩 怪奇の物語。 ...続きを見る

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2009/06/15 00:00
『忘却の河』 福永武彦
『忘却の河』 福永武彦 孤独と愛、そして死という主題を、ある家族に託して追求する。 ...続きを見る

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2009/06/06 00:00
『霧のむこうのふしぎな町』 柏葉幸子
『霧のむこうのふしぎな町』 柏葉幸子 霧のたちこめる森を抜けると、不思議な町だった。 ...続きを見る

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2009/05/07 00:00
『花模様が怖い』 片岡義男 
『花模様が怖い』 片岡義男  「謎と銃弾の短篇」集。 ...続きを見る

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2009/04/18 00:00
『瓶詰の地獄』 夢野久作
『瓶詰の地獄』 夢野久作 収録された7編の短編のどれにも、人間の心の奥の暗い場所にゆっくりと降りてゆく怖さがある。 ...続きを見る

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2009/04/12 00:00
『小説・秒速5センチメートル』 新海誠
『小説・秒速5センチメートル』 新海誠 新海監督による同名のアニメーション映画の、監督本人による小説化。 ...続きを見る

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2009/04/02 00:00
『シングル・セル』 増田みず子
『シングル・セル』 増田みず子 孤独な男女の奇妙な愛のかたち。 ...続きを見る

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2009/03/28 00:00
『蛍・納屋を焼く・その他の短編』 村上春樹
『蛍・納屋を焼く・その他の短編』 村上春樹 ぜんぶで7編の短編を収録。 ...続きを見る

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2009/03/16 00:00
『おぱらばん』 堀江敏幸
『おぱらばん』 堀江敏幸 肝心なのは文章、それだけなのだと教えてくれる。 ...続きを見る

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2009/03/12 00:00
『告別』 福永武彦
『告別』 福永武彦 福永武彦の特徴。紋切型のロマンチシズムとセンチメンタリズム。 だがそれがいい。 ...続きを見る

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2009/03/03 00:00
『乞食王子』 吉田健一
『乞食王子』 吉田健一 マーク・トウェインの小説から想を得たタイトルのエッセイ。 吉田健一の文章は、それがエッセイであれ小説であれ評論であれ、読む者を贅沢な気持にさせてくれる。 ...続きを見る

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2009/02/24 00:00
『少女病』 田山花袋
『少女病』 田山花袋 どこに私らの恋人があるのだらう。 ばうばうとした野原に立つて口笛を吹いてみても もう永遠に空想の娘らは来やしない。 ...続きを見る

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2009/02/17 00:00
『夕べの雲』 庄野潤三
いまという瞬間が過ぎ去ればもうそれは二度と帰らない。 ...続きを見る

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2009/02/10 00:00
『業苦 崖の下』 嘉村磯多
赤裸々に、ときに露悪的に己を語ることを悪趣味と片付けてもよいのかどうか。 ...続きを見る

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2009/02/04 00:00
『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治(作) 田原田鶴子(絵)
いつになるか、十年ともに暮らした犬が死んだ夜にも『銀河鉄道の夜』を読んでいた。 ...続きを見る

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2009/02/02 00:00
『海に落とした名前』 多和田葉子
表題作のほか三篇の短篇を収録。 ...続きを見る

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2008/12/27 00:00
『わたくし率 イン 歯ー、または世界』 川上未映子
タイトルから推察されるとおりにけったいな小説。表題作ともうひとつ、短篇を収録。 ...続きを見る

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2008/12/13 00:00
『暗い旅』 倉橋由美子
「あなた」の二人称で書かれ、断片によって成っている実験的要素の濃い長編小説。 ...続きを見る

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2008/12/11 00:00
『庭の桜、隣の犬』 角田光代
夫婦となった30代の男女の日常を描く。 ...続きを見る

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2008/12/09 00:00
『スクールアタック・シンドローム』 舞城王太郎
表題作のほか、「我が家のトトロ」と「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」の三篇を収録。 独特のリズムある文体が心地よい。 ...続きを見る

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2008/12/07 00:00
『金沢 酒宴』 吉田健一
摩訶不思議な小説が二篇。 ...続きを見る

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2008/08/30 00:00
『風と木の歌』 安房直子
淋しく感ずるが故に我あり 淋しみは存在の根本 淋しみは美の本願なり 美は永遠の象徴 ...続きを見る

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2008/08/23 00:00
『偏愛文学館』 倉橋由美子
倉橋由美子氏が偏愛する小説39冊を取りあげて自由に闊達にその魅力について述べた一冊。偏愛の範囲は広く、漱石や鴎外のようないわゆる文豪の文学作品から、宮部みゆきやパトリシア・ハイスミスのようないわゆる娯楽小説まで及ぶ。 ...続きを見る

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2008/04/26 00:00
『川の光』 松浦寿輝
読んでいて感じた。たしかに感じた。小さな鼓動を。 ...続きを見る

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2008/04/22 00:00
『旨いものはうまい』 吉田健一
『旨いものはうまい』とは人を食ったタイトルだ。 ...続きを見る

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2008/03/11 00:00
『生きるかなしみ』 山田太一(編)
タイトルの「生きるかなしみ」とは、どのような感覚をさすのか。本書の編者である山田太一さんの文章から引用する。 ...続きを見る

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2007/12/20 00:00
『きょうの私は、どうかしている』 越智月子
ミシェル・ウエルベックの『素粒子』に登場人物のもう若くない女性がこんなことを述べる場面がたしかあった。「男の孤独は耐えるのはたやすい。安酒をあおって酔っ払って寝て、朝になったら起きて仕事に行けばいい。女の孤独はもっとつらい。女は男よりも長生きする。容姿の衰えにも苦しむ」とかなんとか。引用のとおりだと男の孤独も決して楽に耐えられるものではないと思うけれど、容姿の衰えに苦しめられるという点でははるかに女性のほうが苦痛の度は強いだろう。 ...続きを見る

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2007/12/13 00:00
『昔の恋人』 藤堂志津子
この著者の小説ははじめて読んだのだが、wikipediaには凄い書かれかたをされている。 恋愛の中の性欲、孤独、見栄、打算などを冷徹に描き出すのが藤堂の作風で、特に1998年の『夜のかけら』以降、新境地を見せ、『昔の恋人』で高い達成に至った。またそれ以後は、三十代後半、四十代の女の恋愛とセックスを描いて、余人の追随を許さない。 ...続きを見る

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2007/11/04 00:00
『思い出トランプ』 向田邦子
向田邦子さんてこんなに怖い小説を書くのかと意外だった。トランプと名のついたタイトルのとおり、ぜんぶで13の短編が収められている。そのどれもが日常を舞台としている。特殊な設定の物語はこれといってなく、普通の人間の悪意や残酷さがさらりとスマートに書かれている。そこが怖いのだ。 ...続きを見る

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2007/09/30 00:00
『石原吉郎詩文集』 石原吉郎
石原吉郎の詩、エッセイ、日記からの抜粋を収録。 冒頭の「詩の定義」を読んだだけでもう魅了された。詩は書くまいとする衝動であり、詩における言葉は沈黙を語るためのことば、「沈黙するための」ことばであるという<沈黙の詩学>とは面白い。詩人は述べる。「失語の一歩手前でふみとどまろうとする意志が、詩の全体をささえるのである」と。 この詩学がどう関係しているのかまではわたしにはわからないけれども、こんな詩に出くわしたら寂しさが極まって悲鳴が出そうになった。 夜がやってくる ...続きを見る

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2007/08/30 12:07
『オリガ・モリソヴナの反語法』 米原万里
昨年亡くなられた米原万里さんの唯一の小説。自伝的要素を含むらしい。 少女時代、チェコのプラハ・ソビエト学校で学んだ弘世志摩(ひろせしま)はダンサーを志していたが挫折し、いまはロシア語の翻訳で生計を立て、大学生の息子と暮らしている。ソビエト学校にはオリガ・モリソヴナという老女が踊りの教師をしていて、志摩は彼女に憧れてダンサーを志したのだった。反語と罵倒語を駆使して生徒たちを叱責していたオリガ・モリソヴナは天才的なダンサーだったが、謎めいた言動が多かった。 あれから三十数年。ソ連の崩壊から11ヶ... ...続きを見る

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2007/06/25 17:31
『ミッドワイフの家』 三木卓
平林たい子の『情熱紀行』が非モテ女子の悲哀を描いた傑作なら、三木卓さんによる本書収録の「炎に追われて」は非モテ男子(というか童貞)の悲惨を描いた傑作でしょう。ただし、これ、とんでもなく陰鬱な短篇です。読むと気が滅入ります。アーノルド・ローベルの翻訳者にこんなグロテスクに性を描いた小説があったとは驚きでした。「キモ小説は嫌い!」という方は今回の記事はスルーしてください。 ...続きを見る

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2007/06/13 00:02
『情熱紀行』 平林たい子
なんだか浪漫的なテレビ番組みたいなタイトルですが、とんでもない。なんたって平林たい子ですから。甘くないです。しょっぱいです。モテない女子の苦悩をこれでもかと書いた凄い小説です。 ...続きを見る

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2007/06/09 18:36
『グロテスク』 桐野夏生
1997年に渋谷区で起きた東電OL殺人事件をもとに書かれた小説。あくまで創作であって事件と結びつけるのはあまり意味がないと思うし、またそういう背景を無視してもじゅうぶん読ませるすぐれた小説だった。 ...続きを見る

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2007/06/06 21:19
『風土』 福永武彦
福永武彦の処女長編。出版されたのは「塔」のほうが先になるのだが、着手したのはこちらのほうが早いので、これが処女作であると著者が自ら述べている。 この小説の内容については著者はこう語る。 「フランスの伝統的な心理小説の線に沿って、それを『意識の流れ』で裏打ちして書いてみたいという技術的な企図から出発し、日本という特殊の風土に育った芸術家の主題と結びつけました。愛することにしか希望を持てなかった人間の不幸を描いています(以下略)」だそうです。 ...続きを見る

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2007/05/29 15:04
『イン ザ・ミソスープ』 村上龍
たとえば会津若松市で起きた高校生による殺人事件を報道で知ると、自分が生きている世界はなんと不可解で恐ろしい場所なのかと今更ながら気持がふさぐ。先日、『犯罪不安社会 誰もが「不審者」?』(光文社新書)を読み、現代日本の治安悪化は神話に過ぎないという二人の著者の主張を読んで、納得はしつつも違和感が残った。統計を丁寧に見れば凶悪犯罪は近年は減少傾向にある、にも関わらず治安悪化のイメージを多くの人々が抱いているのは一部の凶悪な事件を大々的に報道するメディアの影響であるという意見は頭では理解できても、どう... ...続きを見る

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2007/05/27 22:37
『異人たちとの夏』 山田太一
とてもよかった。感動した。 妻子と別れ、孤独な生活を送る中年シナリオ・ライターが幼い頃に死別した両親そっくりの夫婦と出会うというファンタジックな小説。こういう「死者との再会」ものはそれこそ民話の大昔からあると思うし、小説に限らず映画やテレビドラマでも見かける。その大半はいわゆる「泣ける」ストーリーで、本書もその例に洩れない。といって安易なお涙頂戴ものと違うのは、ホラー的な要素を含んでいる点と、都市生活者の孤独を全編を通して描いている点。現在の孤独が、ノスタルジーの美しさをより際立たせて... ...続きを見る

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2007/05/23 19:57
『半島』 松浦寿輝
松浦寿輝さんの長編。 大学教師の職を辞し、瀬戸内海に向かって南に突き出した小さな半島の先にある島で、「余生」とも「休暇」ともつかぬ宙ぶらりんな日々を送る、ある中年男の物語。 ...続きを見る

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2007/05/20 22:29
『クロニクル』 松浦寿輝
評論集。 二部に分かれていて、前半は2003年から2006年まで「文芸季評」のタイトルで読売新聞に寄せた文章。当時の新刊書の書評を通して著者の文学観にふれることができる。著者の文学観は、「漱石で始まった日本近代文学が中上健次で終ったなどという空しい諦念に自足するくらいなら、横光利一の「純粋小説論」の改訂新版に小説の未来を賭ける方がずっとましだ」という「プラグマティックな」もの。 ...続きを見る

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2007/04/25 22:22
松浦寿輝『川の光』完結。
本日、読売夕刊連載中の小説『川の光』が完結した。 松浦寿輝先生、島津和子先生、おつかれさまでした。素敵な物語、それを彩る素敵な絵をどうもありがとうございました。 ...続きを見る

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2007/04/23 20:16
『ウサギの本』 松浦寿輝(文) 米田民穂(絵)
松浦寿輝さんと米田民穂さんによる絵本。絵本だからといって侮るなかれ。子どもが読んで、はたしてこの味が分かるかどうか。おそらく、ある程度年齢を重ねた大人のほうが、より深くこの絵本の哀しさと可笑しさが理解できるように思える。図書館も書店も、これを児童書コーナーに置いてはいけませんよといいたくなる。 ...続きを見る

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2007/03/31 15:07
『明日なき身』 岡田睦
「南方郵便機」さんのところで知った本。 著者の岡田睦(おかだ ぼく)さんは1932年生まれですから今年で75歳。このたび初めて知りました。私小説作家のようです。 「私小説」は「わたくししょうせつ」と読むのであって、「ししょうせつ」という呼称は蔑称だ、と車谷長吉さんがどこかで書いていました。岡田さんと車谷さんは同じ私小説作家ですが、車谷さんが濃い自分のキャラクターをネタにしたどぎつい作風なのに対して、岡田さんは逆に飄々としていて、いい意味で軽い作風です。軽い作風で重い内容を扱っているところが、... ...続きを見る

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2007/03/20 18:48
『詩への小路』 古井由吉
極めて個人的な話になるけれど、わたしの場合、本を読むのに、おおまかに分けて三通りの読み方をしているようなところがある。ひとつは、これがいちばん多いのだが、小説を読むときの、だらだらと文字を追いかけていくだけの読み方。まさに散文的な読み方といえる。二つめは、世の中のあれこれやらノンフィクションやらを読むときの、「お勉強モード」な読み方。といっても小説を読むときとそんなに違っていないのかもしれないが、本人はこちらのほうがより真剣なつもりでいる。そして三つめが詩を読むときの読み方で、詩は集中し... ...続きを見る

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2007/03/01 21:31
『辻』 古井由吉
古井由吉の操る日本語って、ちょっと類を見ない。唯一無二な書き方をするひとではないか。強くそういえるほど、このひとのものを読んでいるわけではないのだけれど、中途で止した本も含めてそんな気がしている。 ...続きを見る

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2007/02/23 16:19
『金輪際』 車谷長吉
短篇集。これまで読んできた車谷長吉の本と比べると、いくぶんおとなしめというか、あまり怖くない一冊だった。 ここのところ続けて車谷氏の小説を読んでいて気付いたのだが、わたしは下降志向があるらしく、人が退廃に向かう話が好きなようで、この短篇集の中でももっとも印象的だったのは、いいところのお嬢さんが女優に憧れて道を踏み外し、そこから酒場の店員、やがてはポルノ女優へと堕ちていく「白黒忌」。実際には小ぎれいな小市民的生活に堕しているために、デカダン(!)に生きたいという願望があるのだろう、きっと。 ... ...続きを見る

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2007/02/18 09:37
『 鹽壺の匙 』 車谷長吉
車谷長吉の処女作品集。 表題作のほか、「なんまんだあ絵」「白桃」「愚か者」「萬蔵の場合」「吃りの父が歌った軍歌」を収録。この作品集を纏めるのに二十年がかかっていると知れば、あとがきにある「凡て生前の遺稿として書いた」という著者の言葉がさらに重く感じられる。これは、太宰治が処女作品集『晩年』を纏めたときの姿とも重なりはしないか。 ...続きを見る

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2007/02/15 16:07
『漂流物』 車谷長吉
「自虐と自恃のもつれ。自己否定がそのまま自己肯定の陥穽に落ちて行き、それ故にそれがまた、そのまま自己否定になって行く無限合わせ鏡の蟻地獄」。 これは車谷氏が、坂内正著『カフカ解読』(良書です)に寄せた文章の一節です。カフカについてであると同時に、車谷長吉自身についても語っているように読めます。いや、もっと広く、私(わたくし)小説全般についても。とくに「自虐と自恃のもつれ」という言葉。 少し話は逸れますが、同著者の『カフカの審判』という本の序文は小島信夫さんがお書きになっていて、これも... ...続きを見る

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2007/02/13 22:00
『錢金について』 車谷長吉
車谷氏のエッセイ集。タイトルの「錢金」とは「銭金」のことです。 この「錢」という字、たぶん常用漢字ではないと思います。確かめたわけではありませんが、手書き入力でないと変換できませんでしたので。 本屋でこの文庫を手に取ったとき、まずこの漢字の旁(つくり)に目がいきました。これって、「賤」の旁と同じですね。「賤しい」や「貴賎」というときに使う、あの字です(なんという旁なのかは知りません…)。思い過ごしかもしれませんが、「銭」ではなく、「賎」に似た「錢」という字を使っているところに著者の金... ...続きを見る

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2007/02/11 00:17
『抱擁家族』 小島信夫
昨年逝去された小島信夫さんの代表作のひとつ。 三年ぶりの再読。初読のときはよく分からなかった。変な小説だなあと思った。で、今回読み返してみたわけだけれど、読み終えて思ったのは、やはり変な小説だなあということ。 ...続きを見る

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2007/02/04 09:04
『小説修行』 小島信夫 保坂和志
小島信夫と保坂和志の往復書簡を一冊に纏めたもの。主に小説の可能性みたいなことについて語っているが、わたしは「小説とは何か」的な問いにはあまり関心がないので(小説に限らず、本は読んで面白ければ満足なのです。面白さの種類はいくつもありますが)、それよりも本書を読めば小島信夫という不思議な人物が少しは分かるようになるかとの期待で『抱擁家族』と併読していた。 ...続きを見る

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2007/02/01 22:36
『こういう女』 平林たい子
平林たい子は怖い作家である。女の怖さをこの本に読む。そっけない、読み手を突き放すような文体と、人間の醜悪を積極的に書こうとする意志と。この視線が怖い。あのコやこのコの心の中にも、こういう「女」が潜んでいるのだろうかとは考えないことにする。 ...続きを見る

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2007/01/30 23:05
『あやめ 鰈 ひかがみ』 松浦寿輝
これまでに読んできた松浦寿輝さんの小説の中では、この本がもっとも素晴らしいと思う。夢か現か、そのような問いはもうどうでもよい世界のあまりの心地よさに陶然とする。 「あやめ」「鰈(かれい)」「ひかがみ」の三篇を収録。年齢も境遇もばらばらな三人の男たちの不思議な一夜を描いた、絡み合う三つの物語。この一夜が明けるのか否かは、誰にも分からない。あるいは永遠に明けることなく続くのかもしれない一夜のお話である。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2007/01/14 21:12
『栗の樹』 小林秀雄
読み終えるのに一月以上かかってしまった。何と濃密な文庫本であることよ。この内容で1200円とは安すぎる。小林秀雄は批評家として括られているが、狭義の批評家の枠には到底収まりきらないだろう。まったく、とんでもないお人である。わたしなぞでは手に負えないよ。 ...続きを見る

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2007/01/13 15:44
『聖少女』 倉橋由美子
倉橋由美子さんによる「少女小説」。 自動車事故によって記憶を失った女性、未紀が以前書いていたノートには、「パパ」と呼ばれる父親ほど年の離れた男性との恋愛について詳細に書かれていた。彼女の「婚約者」である主人公の<ぼく>はそのノートのうちに近親相姦的な匂いを嗅ぐ。それは彼と彼の姉との近親相姦の記憶も呼び起こす…。 ...続きを見る

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2006/12/26 00:07
『夢のように』 福永武彦
福永武彦の随筆集。 ネットオークションで、手数料ゼロ、送料込み500円足らずで落札。 味気ない画像ですが、なんせ昭和49年の初版なので箱はぼろぼろでこれはいくらなんでも見苦しい画像になってしまうと判断した結果、本体のみの画像としました。これはこれで寂しいなあ。 ...続きを見る

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2006/12/17 08:26
82) 『いつか王子駅で』 堀江敏幸
前々から気になっていながら読む機会のなかった作家の一人にこのひとがいる。名前だけはよく聞いていたし、読売文学賞受賞の「河岸忘日抄」は内容をちらと読んだだけだが、かなりわたし好みの小説のような気がしてもいた。 先日、小山清を読んだあとネットで調べたら、みすず書房から堀江さんの編んだ小山清作品集が出ていたと知り、ふうんと思ってその後何日か経ち、本屋へ古典新訳文庫の『カラマーゾフ』の2巻を買いに行ったついでに、いっぱいに並んだ文庫本の棚の前をぶらぶらしていたらこの本がほんの少しだけ棚から飛び... ...続きを見る

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2006/12/13 17:43
79) 『ひととせの』 古井由吉
古井由吉のエッセイ集。副題は「東京の声と音」。日本経済新聞に連載していた記事を本に纏めたもの。 ...続きを見る

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2006/12/07 10:11
76) 『日日の麺麭/風貌』 小山清
小山清の作品集。 「マイナー・ポエット」という言葉がこんなに似合う作家もあまりいないだろう。 「落穂拾い」「朴歯の下駄」「桜林」「おじさんの話」「日日の麺麭」「聖家族」「栞」「老人と鳩」「老人と孤独な娘」「風貌―太宰治のこと」「井伏鱒二によせて」の11篇を収録。 晩年に、失語症からの回復の過程で書かれた「老人と鳩」「老人と孤独な娘」の二編はいささか暗みを帯びているものの、ほかの作品はどれも温かく優しい作風の愛すべき短篇ばかり。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2006/11/28 19:50
70) 『枯木灘/覇王の七日』 中上健次
わたしには読む前に身構えてしまう作家が何人がいて、中上健次はその一人。まあ嫌いとまではいわないが。 だいぶ前に「岬」と「十九歳の地図」だけは読んでおり、どちらも決してつまらないとは思わなかったけれども、どうしても読んでいて馴染めず、満足が得られなかった。『熊野集』は途中で投げ出した。たぶん、わたしの嗜好は中上健次的な<南>の感覚と合致しないのだろう。あるいはフォークナー的な感覚といってもよいのかもしれないが、恥ずかしながら中上と同じ理由からこの作家のものは一つも読んでいないので何ともい... ...続きを見る

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2006/11/10 22:17
68) 『文学人生案内』 吉田健一
なぜ小説を読むのか。 なぜ他人が頭の中ででっちあげた妄想のために貴重な時間を費やすのか。 そう誰かに問われたとして、わたしならどう答えるだろうと考えてみる。 面白いから、といってしまえばそれまでだが、最近、何事にしても「楽しむ」ということに偏りがちな風潮に少し飽きてきてもいるので、あえて「人生について(あるいは人間について)学ぶため」とか恐ろしいことを言ってみたりしようか。いや、そんなことをいってみる気になったのもこの本を読んだからなのだが。 ...続きを見る

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2006/11/04 21:33
65) 『死の島』 福永武彦
なぜか現代では忘れられた作家となっている福永武彦の最後の長編、「死の島」にいよいよ上陸する。カロンの艀にゆらゆらと揺られながら。 福永文学の頂点ともいわれる本書。原爆体験を経た時代の戦争と平和、若い芸術家の成長、そして福永が得意とする三角関係の恋愛を、シベリウスの「レミンカイネン組曲」の方法に倣って書き上げた、これは日本文学大賞受賞作。(今回の感想は長いです) ...続きを見る

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2006/10/24 18:28
63) 『雪の断章』 佐々木丸美
復刊ドットコムからのメールで、長らく絶版状態だった佐々木丸美さんの作品のすべてが「佐々木丸美コレクション全18巻」として復刊されると知り、いい機会だと一年くらい前から積んであったこの文庫をようやく読んだ。なお佐々木丸美さんとその作品、ならびに復刊までの経緯については、 佐々木丸美作品復刊運動&ファンサイト「M's neige」 という、ウイさんによる素晴らしく充実したサイトがありますのでそちらをご覧下さい。復刊にいたった経緯はなんとも複雑なものです。 ...続きを見る

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2006/10/19 01:22
61) 『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』 松浦寿輝
松浦寿輝さんの短編集。 この人の書いたものを読むと体がずぶずぶ底なしの沼に沈みこんでいくようななんともいえぬ快さが味わえて、それがどうにも病みつきになる。ああこのままどこまでも深く深く沈んでいって甘く腐ってしまえたらどんなに気持いいだろうなあと思いながら、深夜、一人で飲むと憂鬱になることが多いので普段はあまり飲まないワインを飲みつつ、ページをゆっくり繰っていくことがここ数日の贅沢な愉しみだった。 ...続きを見る

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2006/10/13 21:56
54) 『堕落論』 坂口安吾
最近知ったのだが今年は坂口安吾の生誕100周年である。 というわけで読んでみる。安吾は久しぶりである。『堕落論』と『白痴』(ともに新潮文庫)はずいぶん前に読んでいるがあまり記憶に残っていない。今回、集英社文庫の『堕落論』を古本屋で見つけたので購入。こちらは写真やら年譜やらがついているので著者を知るにもうってつけと思われた。 ...続きを見る

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2006/09/29 23:51
51) 『海市』 福永武彦
福永武彦の長編。 いつものことながら構成が非常に凝っている。 一人称の断章群と、三人称の断章群が入り混じり、三人称の断章では時間が錯綜している。ある女性の現在が語られたかと思うと、べつの人物の過去が語られたりする。三人称の断章ではすべての人物が彼もしくは彼女と表記されるのではじめは戸惑うが、著者は綿密に配置を計算しており誰が誰だか混乱することはない。これは見事だと思う。 ...続きを見る

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2006/09/25 19:37
46) 『みずうみ』 川端康成
町で見かけた女のあとをつけずにはいられない、ストーカーじみた男が主人公。この男、教え子と関係して職場を追われて今は無職。なのに働かず、女のあとをつけてばかりいる。気味が悪い。自分の体のある箇所を、醜いと劣等感をもっている。犬の散歩をしている美しい女子高校生に話しかけ、無視されてもあとを追いかける。面相が割れると、今度は隠れて少女を待ち伏せる。 ...続きを見る

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2006/09/11 00:05
45) 『風よ。龍に届いているか』 ベニー松山
なつかしいな。 タイトルだけは知っていた。10年以上も前から。でも読んだことはなかった。ファンタジー小説から、いつしか離れていた。離れていたということすら忘れるくらいに。 なつかしくて買った。そうして読んだ。面白かった。下巻収録の「不死王」だけはいつかアンソロジーで読んでいた。10年は経つのに内容をよく覚えていた。 上下二分冊で、計約700ページ。二段組み。 夢中になって読み耽った。一晩で読み終えた。 ...続きを見る

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2006/09/09 19:52
44) 『ツ、イ、ラ、ク』 姫野カオルコ
「恋とはするものではない。それは落ちるものだ」 もはや手垢でべとべとになってしまった慣用語だけれど、タイトルの「墜落」とはそれだけを指しているのか。読み終えて、まずそう思った。 ...続きを見る

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2006/09/09 19:37
43) 『氾濫』 伊藤整
昭和33年の刊行当時、武田泰淳の作品とベストセラーを競い、批評家から賛否両論あったという作品。いろいろ詰まっているがわたしはあえて本作を「格差問題を扱った小説」といってしまいたい。 ...続きを見る

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2006/09/03 15:15
41) 『西脇順三郎詩集』 西脇順三郎
三泊四日で宮城に旅行に行ってきました。旅が好きなのです。 ...続きを見る

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2006/08/27 22:21
39)『蹴りたい背中』 綿矢りさ
ようやく読んだ。二年前のあの大騒ぎを懐かしく思い出しながら。綿矢さんと金原ひとみさんが受賞した第130回芥川賞の会見は本当に賑やかでまさにお祭りだった。芥川賞自体は松浦寿輝さんも書いていたように一種のイベントであって作品の質とはまた別の問題だろう。芥川賞を受賞した作家の作品がそうでない作家の作品よりすぐれているとは一概にいえないということは殆どのひとが知っていることだ。これは賞と名のつくものすべてにあてはまるだろう。 ...続きを見る

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2006/08/19 09:50
35)『エロ事師たち』 野坂昭如
映画しか見ていない『火垂るの墓』の原作を買いに本屋へ行ったら売り切れていてがっかり。かわりにというのも妙だけれど本書があったので同じ作者だしと購入。そうしてこれが大当たり。滅法おもしろかった。 ...続きを見る

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2006/08/10 11:42
34)『軽いめまい』 金井美恵子
この小説を読んでいてときどきくらくらした。べつに難しい小説ではなくむしろごくごくありふれた退屈な、ドラマチックな出来事とは無縁の主婦ののっぺりした平坦な日々を淡々と書いているだけなのだけれど、その独特のセンテンスの長さと細部に淫した描写には読んでいるこちらも軽いめまいを覚える。 ...続きを見る

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2006/08/07 07:56
23) 『散歩のあいまにこんなことを考えていた』 松浦寿輝
1985年から2005年のあいだに松浦さんの書いた「細々」した文章を収めたエッセイ。松浦さんの、小説家とは違う一面が見られてとてもおもしろい。どれも味わい深い文章ばかりで読み終えてしまうのが惜しく思え、ゆっくりと時間をかけて読んだ。 本書を読んで感じたのはまずこの人の精神に備わっている優雅さのようなもの。 ...続きを見る

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2006/07/16 08:35
22) 『夜の三部作』 福永武彦
福永武彦の作品集。「冥府」「深淵」「夜の時間」の三篇を収録。三部作と銘打っているがお話に直接のつながりはない。 ...続きを見る

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2006/07/15 17:24
19) 『巴』 松浦寿輝
松浦寿輝さんの長編。 東大中退のチンピラが、謎めいた老人と朋絵という名の少女と出会い、奇妙な誘いに乗るうちにこの世の埒外に足を踏み出して…というお話。 ...続きを見る

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2006/07/09 09:45
12) 『もののたはむれ』 松浦寿輝
松浦寿輝さんの短編集。「たはむれ」というタイトルながら驚くべき完成度の高さです。この人の小説にはいつも夢とも現ともつかぬ独特の雰囲気がありそれがとても心地よいのです。 ...続きを見る

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2006/06/30 20:15
8) 『赤目四十八瀧心中未遂』 車谷長吉
「最後の文士」ともいわれる作者の代表作。本屋で何気なく手に取り、一頁目を開いたとたん、素晴らしい書き出しに痺れました。 ...続きを見る

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2006/06/25 19:53
6) 『赤い蝋燭と人魚』 (文)小川未明 (絵)酒井駒子
「赤い蝋燭と人魚」は、「日本のアンデルセン」ともいわれる小川未明の童話です。ご存知のかたは多いでしょう。お話だけなら、新潮社の『小川未明童話集』でも読むことができます。 ...続きを見る

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2006/06/22 07:53
マイチェン/(4) 『容疑者xの献身』 東野圭吾
ブログをマイチェン。松岡正剛さんの「千夜千冊」をパクってみました。 わたしはあんなにアカデミックな本はとうてい読めませんが。それだけのインテリジェンスもありませんが。 ...続きを見る

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2006/06/21 20:40
2) 『忘れないと誓ったぼくがいた』平山瑞穂
自分の存在が少しずつ消えていく、それとともに他人からも忘れられていく、という病気(?)の少女と、そうはさせまい、<消え>させまい、とする少年のお話です。 ...続きを見る

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2006/06/15 09:04

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