1) 『黄色い本』 高野文子

管理人のepiと申します。はじめまして。
このブログでは、読んだ本の感想や、始めたばっかりのヘタな写真などを恥ずかしげもなくアップしていこうと思います。

画像


というわけでさっそく本の紹介です。
偏っていくと思いますが、コンセプトは「いとしさと、せつなさと、心強さ」です。(ん?デジャヴか?)日常をそんなふうに思えるような素敵な本を紹介していくつもりです。
記念すべき一回目は、高野文子『黄色い本』。活字の本ではありません。漫画です。
近い昔の東北の町(おそらく新潟がモデル)で暮らす高校三年の実地子は、勉強もそっちのけで、ロジェ・マルタン・デュ・ガールの『チボー家の人々』を読み耽っています。タイトルの黄色い本とはこの本を指しています。
実地子は全五巻の『チボー家の人々』を毎日少しづつ読みながら、それと同じように成長していきます。そして本を読み終えるとき、彼女の高校生活もまた終わりを告げます。それは本の中で暮らすという幸福な時間の終わりでもありました。

漫画は心象風景的に描かれます。実地子は本の中の人物たちと会話をしたりしますが、これは読書に夢中になっている誰もがする経験です。わたしたちは本を読んでいるとき、体は現実にあっても心は想像の世界にいるのですから。
『チボー家の人々』を読んでいなくても理解に苦しむことはありません。わたしも読んでいませんが、不都合はありませんでした。これは、夢中で本を読み耽ったことのある方ならどなたでも共感できるストーリーだと思います。

なぜ、この漫画を第一回目に取り上げたかというと、終わりのほうで実地子の父が、
本はな ためになるぞう/本はな いっぺえ読め
と言う場面があって、そこに、じいん、としたからです。

本好きの人には、誰も思い出の一冊があると思います。その本を読むと、内容だけでなく、読んでいた当時の記憶も甦ってくるような。または、その後の人生の軸になるような。少女期に『赤毛のアン』を読んで、大人になってからプリンスエドワード島に旅行に行く人のように。そういう本を人生に持っている人は幸福です。持っていない人よりは、少しだけ。

黄色い本とは「特別な本」の謂です。あなたにとっての、「特別な本」は、何色をしていますか?
(講談社)

4063344886黄色い本―ジャック・チボーという名の友人
高野 文子
講談社 2002-02

by G-Tools


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

Shimanuki
2018年09月12日 15:57
初めてご連絡させて頂きました。
私、株式会社スプリックスの島貫と申します。
突然のご連絡で大変失礼致します。

epi様のブログを拝見いたしました。一つひとつの本に対する深い考察に
感銘を受けました。読書する際は、epi様のようにそれぞれの本に対して
深く向き合いたいものです。

弊社では、学校の先生方向けに授業準備のための無料情報サイト
「フォレスタネット」を運営しております。
この度、貴ブログに投稿されている記事の数々を拝見し、
是非私共にお力をお貸し頂けないかと思いご連絡致しました。

「フォレスタネット」は全国の先生方が実践等を共有し合うことで
先生方の授業準備をご支援するサイトです。
総数10万点以上の教材や実践例等の情報を掲載させて頂いております。
他にも、授業内で使える小噺、小ネタ、学級経営に関するもの、
先生方自身のスキルアップに繋がる情報も掲載致しております。

しかし、全国の先生をご支援する為に
より多くの情報を揃えていきたいと思っております。
つきましては、貴ブログにございます記事について、
是非フォレスタネットへ掲載させて頂けませんでしょうか。
掲載作業の一切は全て我々の方で進めさせて頂き、管理人様のお手間はとらせません。
また、記事を掲載する際の名義は管理人様の名義のまま掲載させて頂きます。
貴ブログの記事は、学校の先生や子ども達に様々な本を広めるためにも、非常に
貴重な情報となるかと存じます。

ご不明な点も多々あるかと存じますので、何なりとご質問頂ければと存じます。
この度は突然の不躾なお願いとなり、大変申し訳ございません。
ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

ご連絡いただける際は下記のメールアドレスまでお願い致します。
r.shimanuki@sprix.jp

この記事へのトラックバック